【自動化のはじめ方①】自動化を始める前に知っておきたいこと

こんにちは!LincWebの水野です。

本シリーズでは、Webを使ったビジネスでみなさん興味をお持ちの「ツールを使った自動化」について、LincWebの考え方をお話したいと思います。

【自動化のはじめ方】シリーズ記事一覧(全3回)
第1回 自動化を始める前に知っておきたいこと
第2回 ツールを使いこなそうとしていませんか?
第3回 ツール選びはどう考えればいい?

ClickFunnels(クリックファネル)やKajabiに代表されるような、個人事業主がWebを活用してビジネスを自動化できるツールが増えてきています。日本国内でもいくつかのツールが広がりつつあります。こういったツールを使って手間や時間を省いて集客やサービス提供を行えるようになってきたことは、個人事業主にとってもうれしいことですね!

しかし、私がこの業界に入って感じたことは、「みんな煽りすぎじゃない?」ということでした。月100万稼ぐには?年商1,000万を実現する方法を教えます、など。。

正直、このようなメッセージに違和感を感じている人も少なくないのではと思うんです。そして実はこれ、自動化を始める前に知っておきたい重要なポイントにつながる話なんです。そこで本稿では、このポイントについてお話をしたいと思います。

目次

ツールを使えば楽して売れる?

ツールの売り文句でよくあるのが、「このツールを使えば高額商品が売れるようになります!」とか「集客の悩みが解決します!」というものです。これ、みなさん本当だと思いますか?

よく考えれば、もしこれが本当ならみんな億万長者ですよね。でもそうはなっていません。むしろ、ツールを導入しても集客できないし売上があがらない人がわんさかいるのが実情です。

人間ですから、ついこういった「楽して儲かる」方法があると聞くと、飛びつきたくなってしまうのもわかるのですが、甘い言葉に騙されてはいけません!

本質的には、ビジネスが成功するか否かは、ツールや自動化なんて関係ありません。なぜなら、お客さんがお金を払うのは、あなたのサービスの価値に対してであって、「ツールを使っているか」「自動化されているか」なんて関係ないからです。他のサービスよりあなたのサービスに魅力があると感じたときに、あなたのサービスを買うわけです。

ツールの本来の効果とは

とはいっても、ツールを導入した結果、たくさん集客できて売上をあげている人もいるじゃないか、と思う方もいるかもしれません。

でもよく見てください。その人たちは、ツール導入以前の自動化しない状態でも、規模は小さいながらもしっかりとビジネスが成り立っていた人たちではありませんか?だとすれば、その人たちは既にその人ならではのサービスの価値を提供できていた人たちということになります。

そのような人たちは、売れている商品やサービスを持っているにもかかわらず、自分のサービスを広く知ってもらう仕組みがないがために、売上に限界が来てしまっている人たちです。この状態の人たちは、ツールにより「より多くの人に知ってもらう仕組み」を作ることで、売上をスケールアップさせることができます。要は、「売れるもの」をよりたくさん売ることができるようになるということです。ツールの本来の効果はここにあるのです。

自動化による売上アップを象徴する、ブロックを積み上げて成長を示す画像

自動化の前にやらなくてはならないことは?

では、そもそもサービスの価値をまだ確立できていない人はどうでしょうか?(他のサービスと比べて)価値が感じられないサービスは、多くの人に知ってもらったところで買ってもらえませんよね。いくらツール導入や自動化を進めたところで、「売れないもの」が売れるようにはならないのです。

実際、過去の私たちのお客様の中にも、いったい誰が買うんだろう?と思うようなサービスを売るためにツール導入を強行した結果、まったく集客できなかった例もありました。また、ツール導入が目的化してしまい、サービスの売りがブレている状態でLPや導線を作った結果、閑古鳥が鳴いてしまう方もいました。

この状態の人がまずやらなくてはならないのは、ツール導入や自動化ではなく、お客さんにとってのサービスの価値に目を向けることです。口コミで少人数でもよいので、まずモニターとなるお客さんにサービスを提供し、フィードバックに基づいてサービスをブラッシュアップしていくことを繰り返し、「サービスの価値を確立すること」。これが、今やらなくてはならないことです。

まずはマニュアル(手動)でよいのでサービスの提供を始めて、サービスの根幹となる価値を確立してから、ツール導入で集客の自動化を行うという順番でもまったく遅くはありません。むしろ、中長期的に見ればビジネス成功の近道とも言えるでしょう。

個人事業主は使えるリソースも限られていますから、ビジネスはスモールスタートが鉄則です。まずは、知り合いや見える範囲で営業活動を行い、あなたのサービスを利用してもらってください。そして、売れるものができてから、自動化のフェーズに進むことをおすすめします!

ビジネス設計→価値確立→自動化の3ステップを示すチャート図(サービスの自動化前に行うべき工程を強調)

まとめ

本投稿では、ツールを使った自動化を目指すかた向けに、ツール導入や自動化の考え方についてお話をしてきました。

世の中には、一見魅力的な売り文句でセールスを行っているツールもありますが、それを鵜呑みせず、まずは自分の現在のビジネスの立ち位置をしっかり認識しましょう。そして、「売れるもの」ができたときが、自動化に進むベストタイミングと考えましょう!

では、その段階に進んだら、どう自動化を進めればよいのでしょうか?
次回は、そのポイントについてお話します。

「一人で悩まず、必要なタイミングでサポートを受けながらビジネス自動化を進めませんか?」
LincUpは、必要なときに必要なサポートを利用できる、伴走サポート付きツールサービスです。
WebのことはLincWebに任せて、あなたはあなたにしかできないサービスづくりに集中しませんか?
LincUpのサービス内容はこちらからご確認いただけます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

国内大手IT企業に16年間勤務し、研究開発やシステム開発に従事。
2017年にマレーシアに移住し、現地の日系IT企業へ転職。
現在は最高戦略責任者(CSO)として、ビジネス戦略や技術戦略の策定、
プロジェクトマネジメント、システム導入・運用までを幅広く担当。

また、ビジネスを安定して運営するための「仕組み設計」を専門とする「LincWeb」を立ち上げ、個人事業主のビジネス設計や、ツールを活用した業務自動化を支援している。

目次